【ラノベ】激論教室（補間記事）

コミケで間が開いてたので補間記事となります

ランク付拒否


こりゃぁ厚い論破合戦が見れるぞ―
と思って購入したんですが、
ちょっと期待していたのとは違う模様。

しょっぱなの入学試験が
「10歳位上はババアか否か」
という論題に対してアホ二人が
ロリならこんなプレイあるぞ　→　ズガーン！！
いやお姉さんならこんなプレイあるぞ　→　ズガガーン！
みたいな応酬で馬鹿らしくなってきました。

よくこんなこと思いつくな―っていう舌戦を期待していたんですがねぇ。

ちょっといろいろ説明が多いので説明口調でいきまーす。

主人公には会いたい幼馴染がいて
幼い頃に家柄の違いから離れ離れになっている。
「おとうさんがバカとはあそんじゃいけないんだって」（要約）
みたいなことを言われて
「なら、総理大臣になって会いに行くよ！」
って話になってディベート高という高校を受験する。

ディベート熱が高まった社会で、
卒業率10％というこの高校の卒業生はそういった国策に関わる職につきやすい。

そして・・・

新入生の中で最下位ギリギリで入学した主人公と親友は1年10組に入れられる。

そこにぺちゃぱいの小学校からの馴染みの女子生徒を加えてようは3バカ。
さらに本来は10組じゃないというエリートの豊胸女子が加わって、
落ちこぼれクラスを形成している。

バカ役二人（悪友）
ペチャパイヒロイン一人（小学校からの幼馴染）
豊胸ヒロイン一人

主人公には会いたい幼馴染がいる。

（うん。まだ突っ込まないよ。）


そして恐るべきはこの高校のシステム！！

なんと！

成績順にクラス分けされていて！
教室の設備は上位のクラスほどハイテクになっていて！！
最下位の10組はみかん箱！！！
半期に1組（10組から）ずつ普通科への転入を余儀なくされ！
最後には1組しか残らない（故に10％）！！
何度かあるクラス対抗ディベート戦争に勝てば、クラスが入れ替わる！！

もうむりだ！！
バＯテスほとんどまんまじゃねーかあああああ

いやまぁべつにバカＯスこそオリジナルというつもりもないんですけど。

しかしながら競技ディベートといわれるこの特殊なディベートは明確にルールが存在します。
単に相手と言い合って打ち負かすっていうのが目的ではないです。

ターン1：立論
論題に対する明確な仮定を行う。
同じ言葉でも相手が考えるものとの差異が生まれないようにする。
例えば「選挙速報を放送する意味はないから中止すべきだ」というテーマに対して
選挙とは国政選挙を指す。といったことを明確に定義しておく。
そうしないとそもそもディベートが成立しないためにこの立論のターンがある。

ターン2：肯定派の主張
テーマに対して立論が終わったら、それを肯定する意見を述べる。
立論にたいする追加や補足を加えても良い。

ターン3：否定派の主張
テーマに対して立論の付け加えを行う。選挙速報には選挙特番を含むとする。と言った内容。
ここではまだ肯定派の意見に対して反論をしてはいけない。

ターン4：肯定派の反論
否定派の主張に対しての反論を行う
重要なのは選挙速報を中止した際のメリットや相手の主張のデメリットを指摘すること

ターン5：否定派の反論
肯定派の主張に対しての反論を行う
やはりメリットデメリットの提示が重要

ターン6：否定派の再反論と総括
肯定派の反論に対しての反論を行う
またまとめをおこない自分たちの意見はココが優れているといったことを訴える

ターン7：賛成派の再反論と総括
否定派の反論にたいしての反論を行う。
総括は同様

と言った感じで、言葉のキャッチボールをするのではなく
お互いに
①あいての主張を聞く
②相手の主張に反論する
③相手の反論に再反論する
といったかんじで各々3回の発言機会が与えられています。
そうじゃないと順番の有利不利ができるからかなーと思います。

そしてジャッジ役が勝敗を決めます。

ここで重要なのは、ジャッジ役の私見があることを織り込んでおかないといけません。
ジャッジ役の人の趣味や嗜好で、比喩表現がその人にとってわかりやすいかわかりにくいか、
そういったものに差がでます。
ジャッジ役に対して訴えるのであり、相手を言い負かすだけが全てじゃないです。



でまぁバカ3人が挫折しながらディベートに挑むんで、
（あえて説明のためにNGパターンなども織り交ぜてるんでしょうが）
なんかパッとしない討論が続きます。
正直物足りない。
（事前にメリット示せっていってるんだから
感情論振りかざさないでメリット言えよっておもった。）

イメージ的には電撃文庫のミニッツの主人公みたいに、
狡猾な感じのキャラが主人公だったら激論あったんでしょうけどね・・・。
こういうテーマの本だったらバカ用意するより、
推理のトリックのように、読者を騙すような展開が良いと思います。個人的に。
あとバカ二人のやり取りはバカＯスのほうが断然おもしろいです。

あと初論ミクさんとかちょっと・・・
絵師さんも似せすぎっすよ・・・
ディベートロイドってなんすか・・・
あと歌姫ってワードに反応しすぎ・・・

というかんじで面白いは面白いんでしょうが、
ディベートっていうテーマで想像した展開と違っていたので。
しかも奇をてらった展開でもなく、どこかで聞いたような設定・・・。
あまりに似せすぎた結果、どうしても比較してしまいますし、
その結果としてどうしても劣化としか言いようが無い。
女性キャラの絵が可愛いのでそれですこし溜飲も下がるってもんですが。
絵も枚数それなりに多めですし。

続き読もうか迷ってるんですが、
著者がとあるサイトで「面白けりゃパクってもいいでしょ」
みたいなこと言っててちょっと「ないわー」っておもったから
もう読みません。
アニメ化ドラマ化とかするくらい大きくなったら読みます。

そんな感じで激論教室は色々含んでランクの審議を拒否します。

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